−すえ(sue)−
・末恐ろしい(すえおそろしい) 将来どうなるかと思い遣られて恐ろしい。 ★将来非常に悪くなることを予想する場合にも、非常によくなることを予想する場合にもいう<国語大辞典(小)>
・末始終より今三十(すえしじゅうよりいまさんじゅう) 「始終」を「四十」に掛けて、洒落(しゃれ)たもの。仮令(たとえ)少なくても、今確実に手にしておいた方が良いということ。
・据え膳食わぬは男の恥(すえぜんくわぬはおとこのはじ)
・末大なれば必ず折る(すえだいなればかならずおる) 1.枝や葉が茂って重くなると、どんなに頑丈な幹も折れてしまう。 類:●末重きものは必ず折る 2.転じて、支族が大きくなると本家が滅びるということの喩え。また、下の者の勢力が強くなると、組織は統率できなくなるということの喩え。 出典:「春秋左氏伝−昭公十一年」「末大必折、尾大不掉、君所知也」
・末遂ぐ(すえとぐ) 1.最後まで愛情を持ち続ける。 用例:人情・英対暖語「末遂げられぬ恋ならば」 2.人生を全うする。 類:●大往生を遂ぐ 用例の出典:春色英対暖語(しゅんしょくえいたいだんご) 人情本。為永春水。天保9年(1838)。中本5編15巻5冊。丹次郎と周辺の男女を廻る恋愛模様を情調豊かに描いた連作「梅暦もの」(ただし「所縁の色香」は未刊)の4作目に当たる。
・末の露元の雫(すえのつゆもとのしずく) 草木の葉末の露と根元の雫のこと。遅かれ速かれ、結局は消えてしまうものであるところから、人の寿命に長短はあっても死ぬことに変わりはないということ。人命など儚(はかな)いものである。