−すへ(suhe)−
・須くは(すべからくは) 当然なすべき方法としては。 用例:法華義疏長保四年点−一「故に須(すべからくハ)両の義双べて弁すべし」 ★須らくは「すべくあらく(すべきであることの意)」の約。<大辞林(三)> 用例の出典:法華義疏(ほっけぎしょ) 6世紀初頭〜半ば。聖徳太子。4巻。現存する日本最古の本「三経義疏(法華義疏、勝鬘経義疏、維摩経義疏)」の一つ。
・ずべ公(ずべこう) 俗語。 素行の悪い少女を呼ぶ言葉。不良少女のこと。 類:●すべた ★単に「ずべ」とも言う。 ★「ずべ」は、トランプ用語で零点札をいう「espada(スベタ)」からとも、だらしない意の「ずべら」からともいう<国語大辞典(小)>
・すべた 俗語。 1.顔の醜(みにく)い女。 類:●ぶおんな●醜女(しこめ) 2.女を罵(ののし)って言う言葉。 類:●(少女)ずべ公 例:「このすべため」 ★ポルトガル語またはスペイン語のespadaからの転で元はカルタから出た言葉と言われる。
・滑った転んだ(すべったころんだ) 滑ったの転んだのとどうでもいい事を詮議するという意味から、くだらない事を騒ぎ立てて、つべこべ言うこと。 類:●滑ったの転んだの●なんだかんだ
・総ての道はローマに通ず(すべてのみちはろーまにつうず)[=全て・凡て・渾て] ローマ帝国の全盛時、世界各地からの道がローマに通じていたという意味から。 1.ものごとが中心に向かって集まること。また、ものごとが集まるべきところに集まること。 類:●低き所に水溜まる 出典:「寓話」 2.やり方は違っていても、目的は同じであること。 類:●遅牛も淀早牛も淀 3.一つの真理は、あらゆることに適用されるということ。
・ずべら坊(ずべらぼう) 1.締まりがなく投げ遣りなこと。また、そういう者。 類:●ずぼら 2.「のっぺら坊」の異称。