−すか(suka)−
・酢が利く(すがきく) 才知がある。敏捷(びんしょう)である。
・酢が過ぎる(すがすぎる) 程度を越えてものごとをすることの喩え。 類:●度が過ぎる
・頭が高い(ずがたかい) お辞儀をするとき、頭の下げ方が足りない。礼を失している。失礼である。また、横柄(おうへい)である。
・姿の花(すがたのはな) 花のように美しい姿。美人を花に喩えていう。
・姿は作り物(すがたはつくりもの) 容姿は衣服や化粧によって、どのようにでも作ることができるということ。 類:●馬子にも衣装
・姿を消す(すがたをけす) 1.その場からいなくなる。2.どこへ行ったか分からなくなる。また、比喩的に、今まで存在した事情や事柄がすっかりなくなる。 例:「終には西表山猫も姿を消すだろう」
・すかたん 俗語。 1.当てが外れること。 類:●見当外れ 用例:浄・双生隅田川−四「此軍介をあづまへやり、ほっかりすかたんさせんとな」 2.騙(だま)されること。 類:●すかを食う●一杯食う 3.見当違いなことや間の抜けたことをした者を罵(ののし)っていう言葉。 類:●すか●間抜け●とんま 用例:随・胆大小心録「儒者の方がすかたんが多い」 ★「すか」は「すかす(透)」の「すか」か<国語大辞典(小)> ★「たん」は、語調を整えるための接尾語。
・酢が戻る(すがもどる) 酢のぴりっとした味がなくなるという意味から転じて、年老いて思慮分別が鈍くなること。
・すかを食う(すかをくう) 1.期待外れの目に遭う。当てが外れる。2.騙(だま)される。 類:●一杯食う
・素寒貧(すかんぴん) とても貧しくて身に何もないこと。無一文であること。また、その人。 例:「賭け事に大枚を叩いて素寒貧になった」 ★「す」は接頭語<国語大辞典(小)>