−すね(sune)−
・脛が流れる(すねがながれる) 脛が弱っていて、踏み堪(こた)えることができない。足元がふらついて、しっかりしない。
・脛から火を取る(すねからひをとる)[=より火を出す] 火を点(つ)ける燧(ひうち)石のような道具もないくらい、貧窮している。貧困が甚だしいことの喩え。
・脛に疵持つ(すねにきずもつ) 隠している悪事がある。自分の身に後ろ暗いことがある。疚(やま)しいことがある。 類:●脛疵(すねきず)●足に疵持つ
・臑脛の延びた奴(すねはぎののびたやつ) 下肢が延びた男という意味で、背丈ばかり高くて、役に立たない男を罵(ののし)る言葉。 類:●独活の大木
・脛を齧る(すねをかじる) 自分で独立して生活することができないで、親または他人に養って貰う。主に、経済面で自立できないことを言う。 類:●親の脛を齧る●親の脛齧り
・脛を拾う(すねをひろう) 足を使わずに済むという意味で、行かずに済んで助かること。