−すす(susu)−
・薄の穂にも怖ず(すすきのほにもおず)[=怯(お)じる] 心が落ち着かず、些細なことにも恐れてびくびくする。
・涼しい顔(すずしいかお)[=顔付き] 自分もその事柄に関係していながら、何の関係もないような素振りをすること。知らぬ振りをして澄まし込んでいる様子。 類:●素知らぬ顔
・進まぬ顔(すすまぬかお) 気乗りしない顔付き。また、不服らしい態度。
・雀の足跡(すずめのあしあと) 雀が歩いたときの足跡のような、踊っている文字のこと。下手(へた)な字のこと。 類:●金釘流
・雀海中に入って蛤となる(すずめかいちゅうにいってはまぐりとなる)[=海に〜・大水(たいすい)に〜・水に〜] 物がよく変化することのたとえ。 出典@:「礼記−月令」 出典A:「国語−晋語・九」「趙簡子曰歎、雀入于海為蛤、雉入于淮為蜃、ゲンタ魚鼈、莫不能化、唯人不能、哀夫」(「ゲン」は、大スッポン、「タ」はワニ、「蜃」は大ハマグリのこと。) 俗信:雀が晩秋に海辺に群れて騒ぐところから、蛤になるものと考えたものという。また、雉(きじ)は大ハマグリになるとされていた。
・雀の踊り足(すずめのおどりあし) 雀が踊った足跡のようであるという意味から、筆跡が拙(つたな)いことのたとえ。
・雀の巣も構うに溜まる(すずめのすもくうにたまる) 雀が材料を少しずつ運んで来て巣を作り上げるように、僅(わず)かずつでも貯蓄すれば大きな額になるということ。少しのものでも積もり積もれば多くなるということ。
・雀の千声鶴の一声(すずめのせんこえつるのひとこえ・すずめのせんごえ〜) 雀のようなつまらない者の千言よりも、鶴のような優れた者の一言の方が勝っているということ。 類:●鶴の一声
・雀の涙(すずめのなみだ)
・雀百まで踊り忘れず(すずめひゃくまでおどりわすれず)
・鈴を転がすよう(すずをころがすよう) 女性の声が、鈴を転がすように美しいこと。美しく澄んだ声の喩え。 類:●玉を転がすよう