−すう(suu)−
・鄒忌美を競う(すうきびをきそう) 人は己を知るべきであり、身近な人の言葉や、下心のある人の煽(おだ)て言葉を安易に信用してはならないということ。 出典:「戦国策−斉策」「謂其妻曰、我孰与城北徐公美、其妻曰、君美甚、徐公何能及君也」 ★鄒忌が「自分と徐公とどちらが男前か」と尋ねると、妻も妾も客も「徐公がなんであなたに及びましょう」と言う。数日後、当の徐公が尋ねてきたのでよくよく見ると、徐公の方がずっと男前であった。鄒忌は、「妻は私に依怙贔屓した。妾は私を恐れた。客は私に何か求めるところがあった」と思い至った。そのことを例にして、威王に、自分の身内や取り入ろうとする者にだけでなく、広く率直な意見を聞くべきだと進言した。 参考:門庭市の若し
・図々しい(ずうずうしい) 人に迷惑を掛けても平然としている。恥を恥とも思わない。 類:●厚かましい●図太い 用例:雑俳・歌羅衣−初「づふづふしい・包んだ土産を旦那に背負せ」 用例の出典:歌羅衣(からごろも?) 雑俳。・・・調査中。
・スープの冷めない距離(すーぷのさめないきょり) 1.独立した子供と両親の関係を表わすとき、親と世帯を別に構えても面倒を見られる距離のこと。 出典:「The Social medicine of old age(1948)」J.シェルドン。 ★凡(おおよ)そ、徒歩5分ほどの距離という。 2.一般に、家と家が非常に近いことの喩え。