−たえ(tae)−
・絶え入る(たえいる) 1.息が絶えて死ぬ。 例:「絶え入るような声」 用例:竹取「書きはつる、たえ入給ぬ」 2.生気を失って、気絶する。また、酷(ひど)く困惑する。茫然とする。 用例:源氏−若菜下「この暁よりたえいり給へりつるを<略>やうやう生きいで給ふやうに」
・堪え難い(たえがたい) 1.辛いこと、嫌なことを我慢することが難しい。堪(こら)え切れない。 例:「堪え難い暑さ」 用例:竹取「恋しからんことのたへがたく」 2.その状態を維持するのが難しい。保ち続けるのが困難である。 用例:源氏−紅葉賀「箏(さう)の琴は、中の細緒のたへがたきこそ所せけれとて」