−たい(は)(tai6)−
・大は小を兼ねる(だいはしょうをかねる)[=叶(かな)える] 大きいものは、小さいものの代用品としても利用できる。大きいものは小さいものの効用を併せ持っている。 出典:「春秋繁露−度制」「夫已有大者、又兼小者、天下能是之、況人乎」 出典:春秋繁露(しゅんじゅうはんろ) 『春秋』の解説書。前漢。董仲舒(とうちゅうじょ)撰(偽書説あり)。主として『春秋公羊伝』に依拠しているが、よく陰陽五行思想を込めている。諸子百家の思想が混淆して発展した漢代の思想を知る上で重要な文献。
・台風一過(たいふういっか) 1.台風が通り過ぎて、風雨が収(おさ)まり晴天になること。また、その日。 例:「台風一過の雲一つない青空」 2.比喩的に、騒動が収まった後の平穏な状態。 ★「台風」は、台湾・福建省あたりの「大風(タイフーン)に、「颱風」の字を当てたものかという。日本では、明治末に気象用語として「颱風」が使われ初め、昭和21年(1946)の当用漢字採用によって、「台風」となった。明治以前は、一般には、「野分(のわき・のわけ)」と呼ばれた。
・台風の目(たいふうのめ) 1.台風の中心付近にある、風が弱く雲の少ない区域。普通直径数十キロメートルの円形になる。台風眼(たいふうがん)。2.転じて、激しく動いているものごとの中心となる勢力や人物。 例:「夏の甲子園で台風の目になる」
・太平楽の巻物(たいへいらくのまきもの) 好き勝手な出任せ言葉。好い加減な言葉。
・太平楽を言う(たいへいらくをいう)[=並べる] 情況にそぐわないような好き勝手なことを、言いたい放題に言う。贅沢なことを言う。 類:●太平を抜かす
・太平を抜かす(たいへいをぬかす) 勝手放題なことを言う。