−たけ(take)−
・多芸は無芸(たげいはむげい)
・酣(たけなわ)・闌 1.催事・行為・季節などが最も盛んな時。また、それらしくなっている状態。 類:●真っ最中●真っ盛り●ピーク 用例:書紀−神武即位前(北野本訓)「酒酣(タケナハ)の後に、吾は則ち、起きて歌はむ」 例:「宴もたけなわとなりました」 2.やや盛りを過ぎて、衰えかけている時。 例:「齢(よわい)たけなわなり」 ★「たける(長)」と同源<国語大辞典(小)>
・竹に油(たけにあぶら)・竹に油を塗(ぬ)る 1.元々滑(すべ)りが良い竹に油を塗れば、一層良く滑るということで、口が達者である喩え。ぺらぺらとよく喋る様子。 類:●立て板に水 2.若竹に油を塗ると艶々(つやつや)と美しいところから、若々しく色艶が美しい喩え。
・竹に雀(たけにすずめ) 1.取り合わせが良い二つのもの。 類:●竹に虎 2.家紋の一つ。
・竹に虎(たけにとら) 取り合わせが良い二つのもの。 類:●竹に雀
・竹の編戸(たけのあみど)[=戸・扉(とぼそ)] 細い竹を編んで作った戸のことで、貧しい家の喩え。
・筍医者(たけのこいしゃ) 下手な医者を藪医者というが、それにも至らない、技術が下手で未熟な若い医者のこと。藪医者よりも劣る医者のこと。
・筍生活(たけのこせいかつ) 筍の皮を一枚ずつ剥ぐように、衣類やその他の持ち物を少しずつ売って生活費に当て、どうにか食い繋(つな)いでいるような暮らし。 ★特に、第二次世界大戦直後の窮乏生活の状態をいう<国語大辞典(小)>
・筍の親勝り(たけのこのおやまさり) 筍は生長が目覚ましく、忽(たちま)ち親竹と同じほどの高さになることから、子供が親よりも優れていることのたとえ。
・竹の園(たけのその) 1.竹が生えている園。竹藪。2.皇族を指して言う言葉。 類:●竹の園生●竹園(ちくえん) 故事:「西京雑記」 中国、漢の時代、梁の文帝の子、孝王の庭園に竹を多く植え、修竹苑(竹園)と名付けた。
・竹の葉(たけのは) 中国で、酒の異称を竹葉(ちくよう)というところから、訓読みして、酒のこと。
・竹の二股(たけのふたまた) 二股に分かれた竹は滅多にないところから、滅多にないこと、殆どないことの喩え。
・竹の緑(たけのみどり) 1.竹の葉の緑色。2.色が変わらないこと。長く変わらないものの喩え。
・竹八月に木六月(たけはちがつにきろくがつ) 木は陰暦6月に、竹は9月に切るのが最もよく、塀は10月に塗ると長持ちする、ということ。 類:●木六竹八塀十郎
・竹光(たけみつ) 1.竹を削って作った刀身を取り付け、刀のように見せ掛けたもの。江戸時代、武家の下僕や折助(おりすけ)などが刀代わりに腰に差していた。 類:●竹刀(たけがたな) 2.切れ味の鈍い刀を嘲(あざけ)って言った言葉。 類:●鈍刀(なまくらがたな) 3.尺八(しゃくはち)の異称。 ★古来刀工の名に吉光、国光、兼光などと「光」の字が多いところからの造語<国語大辞典(小)>
・竹屋の火事(たけやのかじ)
・竹薮に矢を射る(たけやぶにやをいる)
・竹を割ったよう(たけをわったよう) 1.竹を縦に割ると、真っ直ぐに割れるところから、人の性質がさっぱりしていて、蟠(わだかま)りがないこと。 類:●唐竹を割ったよう 2.素直で、悪いことができない性格。気性に陰険さや曲がったところがないこと。 類:●真実一路●一意直到