−たき(taki)−
・抱き合わせ(だきあわせ) 1.抱き合うようにすること。二つのものを組み合わせること。2.商売で、良く売れる商品とあまり売れない商品とを組み合わせて売ること。また、その物。 類:●抱き合わせ販売 例:「ExcelにWordを抱き合わせて売る」
・抱き入れる(だきいれる) 1.抱いて入れる。抱(かか)えて入れる。2.仲間に引き入れる。巧く味方にする。 類:●抱き込む 用例:俳・延享廿歌仙−六「かなわぬ恋に神を抱入れ」 用例の出典:延享廿歌仙(えんきょうにじゅっかせん) ・・・調査中。
・薪尽く(たきぎつく) 1.仏教用語。釈迦の入滅のこと。 用例:源氏−若菜上「御弟子のさかしき聖だに〈略〉猶たき木つきける夜の惑ひは深かりけるを」 2.転じて、人が死ぬこと指す。 類:●薪尽火滅 用例:源氏−御法「限りとてたききつきなんことの悲しさ」 出典:「法華経−序品」「仏此夜滅度如薪尽火滅」
・薪に油を添える(たきぎにあぶらをそえる) 勢いがあるものに、より一層勢いを加えること。 類:●火に油を注ぐ
・薪に花(たきぎにはな) 粗野で卑(いや)しい姿の中にも、床(ゆか)しい風情が篭もっていること。
・薪を抱きて火を救う(たきぎをいだきてひをすくう)・薪を負うて火事場に赴く・薪を負うて火中に入る 害を除こうとしたのに、却(かえ)って害を助長してしまうこと。 類:●石を抱きて淵に入る 出典:「戦国策−魏策」
・抱き込む(だきこむ) 1.腕の中にかかえるようにして抱く。2.仲間に引き込む。味方にする。 類:●抱き入れる 例:「人事部長を抱き込む」 3.巻き添えにする。 用例:伎・勧善懲悪覗機関「どいつもこいつも抱き込んで皆んな泣面(ほえづら)を見せてやるぞ」
・焚き付ける(たきつける) 1.火を点(つ)けて燃やし始める。特に、竈(かまど)の火を点ける。 用例:滑・浮世床−初「直に焚付(タキツケ)て茶漬を食せたり」 2.相手の感情を刺激して、ある行動に駆り立てる。煽(おだ)てたりして嗾(けしか)ける。 類:●藁を焚く●唆(そそのか)す 用例:浮・男色十寸鏡−下「さては此若衆、そなたに心よせあるにやなど、焼(タキ)つけそやしければ」 用例の出典:男色十寸鏡(なんしょくますかがみ) 浮世草紙。貞享4年(1687)。男色の啓蒙書。・・・詳細調査中。
・多岐亡羊(たきぼうよう)
・惰気満々(だきまんまん) 《四熟》 だらけた気分が満ち満ちている様子。惰気が一杯で締まりがない様子。 反:■やる気満々