−たこ(kako)−
・多幸多福(たこうたふく) 幸福が一杯という意味で、この上なく幸せな状態。
・胼胝が入る(たこがはいる) 1.胼胝ができるという意味で、長く座っていて足の感覚がなくなること。2.同じことを繰り返し聞かされて興味が薄れてしまうこと。 類:●耳に胼胝ができる
・他国三界(たこくさんがい) 《四熟》 余所(よそ)の国の遠く離れたところ。
・胼胝擦れのする(たこずれのする) 1.皮膚に胼胝ができるほど繰り返し行って、ある事柄に精通すること。2.一般には、ものごとなどに慣れ過ぎて悪擦れしていることを指す。
・蛸に骨無し水母に目無し(たこにほねなしくらげにめなし)[=蚯蚓(みみず)に目なし] 蛸に骨が無いのは誰もが知っていることだということから、言うまでもない当然のこと。分かり切ったこと。 類:●犬が西向きゃ尾は東
・蛸の糞で頭へ上がる(たこのくそであたまへあがる) 蛸の糞は頭にあるという俗説から、自分は思い上がって得意顔でいるが、他人からは卑(いや)しめられていること。
・蛸の共食い(たこのともぐい) 同類のものが互いに食い合うことの喩え。
・蛸配当(たこはいとう) 蛸は空腹のとき自分の脚を食うという俗信から、配当するだけの利益を上げていない会社が、架空の利益を計上して資産から不当に株主へ配当すること。自滅行為のようであることから言う。 類:●蛸配