−たま(さ)(tama3)−
・偶さか(たまさか) 1.思い掛けないこと。偶然であること。 類:●偶々(たまたま) 用例:万葉−2396「玉坂(たまさかに)吾が見し人を」 2.稀(まれ)であること。その機会が数少ないこと。 用例:落窪−4「よき帯などたまさかにありけるなども、皆大将殿に奉り給ふ」 3.滅多(めった)にないこと。あまり期待はできないが、ひょっとしてそうなるであろうこと。 用例:竹取「若し天竺(てんぢく)にたまさかにもて渡りなば」 ★多く、「に」「にも」を伴って副詞的に用いられる。<国語大辞典(小)>
・魂が抜ける(たましいがぬける) 魂が肉体から離れてしまうという意味から、何をする気力も失って、ぼんやりしている状態。気力が抜ける。
・魂尽く(たましいつく) 1.命が絶える。死ぬ。2.驚きや喜びで茫然となる。
・魂分く(たましいわく) 才覚があって、ものごとに分別(ふんべつ)がある。
・魂を入れ替える(たましいをいれかえる) 性根(しょうね)を入れ替える。心を改める。 類:●改心する
・魂を消す(たましいをけす) 1.心が消え入るような思いがする。心から寂しく思う。非常に寂しい思いをする。2.非常に驚き恐れる。 類:●肝を冷やす●魂を冷やす●魂消る
・魂を天蓋に飛ばす(たましいをてんがいにとばす) 非常に嬉しくなって、うっとりとする様子。すっかり夢中になる様子。 類:●魂天蓋に飛ぶ
・魂を冷やす(たましいをひやす) 非常に驚き恐れる。 類:●肝を冷やす
・騙すに手無し(だますにてなし) 1.相手が騙す気で、巧みに欺(あざむ)かれたら、いくら用心してもこれを防ぐ手段がない。2.騙すよりほかに方法がない。