−たま(た)(tama4)−
・玉散る(たまちる) 1.玉が飛び散る。露や水飛沫(みずしぶき)などが、玉が散るようにして散る。2.刀剣の刃が光り煌(きら)めく様子の形容。 例:「抜けば玉散る氷の刃」
・玉椿の八千代まで(たまつばきのやちよまで) 中国の伝説の椿のように、八千年もの間長く続きますようにという願いの言葉。長寿を祝って、また、夫婦の長く変わることのない契(ちぎ)りを祝って言う。 用例:浄・仮名手本忠臣蔵「玉椿の八千代までとも祝はれず」 参考:大椿
・玉と欺く(たまとあざむく) 玉であるかのように見せ掛ける。 ★多く草の葉に置く露にいう。<国語大辞典(小)>
・玉となって砕くとも瓦となって全からじ(たまとなってくだくともかわらとなってまったからじ) 男子たるものは名誉のためにいさぎよく死んでも、いたずらに生きながらえて恥をさらしたくはないものだ。 類:●玉砕 反:■瓦全 参照:「北斉書−元景安伝」 「大丈夫寧可玉砕、不能瓦全」 出典:北斉書(ほくせいしょ) 中国の正史。二十五史の一つ。50巻。唐の太宗の時、李百薬奉勅撰。貞観10年(636)成立。現存本は後人が補(おぎな)ったもの。北斉の歴史で本紀8巻、列伝42巻からなる。