−ため(tame)−
・例がない(ためしがない) 前例がないという意味で、これまで、そんなことを見たり聞いたり行なったりしたことがないこと。 例:「悪が蔓延った例はない」
・矯めつ眇めつ(ためつすがめつ)[=歪(ひず)めつ] 色々な角度からよくよく見ること。 類:●矯めつ透かしつ●矯めつ歪めつ●左見右見(とみこうみ)
・駄目で元々(だめでもともと) 試(こころ)みて失敗しても、何もしない場合と結果は同じと考えて、失敗を恐れずにやってみろということ。 ★失敗しても失うものがなく、成功すれば得るものがある場合に使う。 類:●駄目元
・為にする(ためにする) 別の目的を遂(と)げようとする下心を持って事を行なう。また、自分の利益を図る下心があってそれを行なう。 例:「為にするところあっての議論」
・矯めるなら若木のうち(ためるならわかぎのうち) 老木は曲がり難いことから、年を取ってから考え方や性癖を改めようとしても難しいということ。 類:●老い木は曲がらぬ
・駄目を押す(だめをおす)[=差す] 1.囲碁で、駄目(双方の境にあってどちらの地にもならない所)を詰めて塞(ふさ)ぐ。 類:●駄目を差す ★そこへ石を詰めて数え易くし、勝敗がはっきり分かるようにした。 2.転じて、分かり切ったものごとに、万一の場合を考えて、更に確かめる。諄(くど)く念を押す。 類:●念を押す●釘を刺す●言葉の裏釘を返す 3.スポーツなどの競技で、勝利が確実になった後で、更に得点して勝利を決定的にする。 類:●止めを刺す 
・駄目を出す(だめをだす) 1.演劇で、演技上の注意を与える。また、脚本や演出について注文を出す。2.一般に、依頼したものごとについて、こちらの要求に合うよう注文を付ける。
・駄目を踏む(だめをふむ) 無益で、役に立たないことをする。無駄なことをする。