−たみ(tami)−
・駄味噌を上げる(だみそをあげる) 「駄味噌」は、役にも立たない手前味噌のことで、下らない自慢話のこと。つまらない自慢話を盛んにする。勝手なことを言い立てる。 類:●法螺(ほら)を吹く●大口を叩く●大風呂敷を広げる●大言壮語する
・民の口を防ぐは水を防ぐよりも甚し(たみのくちをふせぐはみずをふせぐよりもはなはだし) 人民の言論を権力によって抑え付けることは、河川の氾濫(はんらん)を防ぐよりも難しく、恐ろしい結果を招くものである。言論を弾圧して人民の怒りが爆発したら、世情騒然として穏やかでなくなり、堤防が崩れて水が溢(あふ)れ出るどころの騒ぎではなくなるということ。 類:●衆心城を成す●衆口金を鑠(と)かす 出典:「国語−周語・上」「防民之口、甚於防川、川壅而潰、傷人必多、民亦如之」 周の脂、(れいおう)は民が王の悪口を言うので、死刑を以ってこれをやめさせた。すると悪口を言う者がいなくなったので、得意になって邵公(しょうこう)に自慢した。邵公は民の口を塞(ふさ)ぐことを諌(いさ)めたが、聞き入れられなかった。
・民は之に由らしむべし、之を知らしむべからず(たみはこれによらしむべし、これをしらしむべからず) 1.人民は、指導して政道に従わせることはできるが、一人一人にその道理を説(と)いて理解させることは難しいものである。 出典:「論語−泰伯」「子曰、民可使由之、不可使知之」 2.(為政者の身勝手な解釈で) 人民というのは命令によって従わせれば良いので、原理や方針を説明する必要はないのである。
・惰眠を貪る(だみんをむさぼる) 1.矢鱈(やたら)に怠けて眠り込んでいるという意味で、なすこともなくぶらぶら生活していること。2.これまでの古い考え方や風俗や習慣に浸(ひた)り切って、新しい動きに目を向けないこと。