−たん(た)(tan4)−
・胆大心小(たんだいしんしょう) 1.度胸は大きく持ち、注意は細かくすべきであること。2.文章を作るときには、大胆かつ細心であるべきこと。 反:■小胆大心 出典:「唐書−隠逸伝・孫思」「胆欲大、心欲小」
・断腸の思い(だんちょうのおもい) 腸(はらわた)が千切れるほどの悲しさや辛さを味わうこと。 故事:「世説新語−黜免(ちゅつめん)」 中国、晋(しん)の武将桓温(かんおん)が舟で三峡を渡ったとき、従者が猿の子を捕らえて舟に乗せた。母猿が悲しい泣き声を立てながら岸沿いにどこまでも追ってきて、終(つい)に舟に跳び移ることができたが悶死した。その腹を割(さ)いてみると腸がずたずたであったという。
・単刀直入(たんとうちょくにゅう) 1.ただ一人で刀を執り、敵陣に斬り込むこと。2.転じて、前置きを抜きにして、直ちに要点に入ること。遠回しな表現をしないで、問題の核心を突くこと。 例:「単刀直入に聞く」 出典:「伝燈録」
・胆斗の如し(たんとのごとし) 「斗」は10升入る枡(ます)のこと。肝(きも)が非常に大きいこと。また、胆力が極めて大きいこと。肝っ玉が据わっていることの喩え。 類:●大胆
・断トツ(だんとつ) 俗語。 1.断然の一番である。競走などで、他を引き離した先頭である。 ★「断然トップ」の略語から。 ★「断トツ1位」という言い方は重複表現。 2.標準よりも飛び抜けて優れている。多くの者(物)の中で、際立って良い。 類:●飛び抜ける●ずば抜ける●図抜ける●並外れる●抜群である ★「断トツの最下位」という言い方も許容されている。
・段取り(だんどり) 1.芝居や小説などで、筋の運びや按配のこと。 ★もと歌舞伎の楽屋通言<国語大辞典(小)> 2.一般にものごとの手順。事を運ぶための順序。 例:「段取りを付ける」 3.事が巧く運ぶように、前もって手順を整えること。 類:●手筈●用意●工夫 用例:人情・閑情末摘花−四「お前承知なら、その段取にとりかからう」