−たな(tana)−
・棚上げ(たなあげ) 1.需給関係を調節する目的で、商品を一時的に蓄えて市場に出さないこと。2.問題の解決や処理を一時保留すること。または、無視すること。 例:「住民の要望を棚上げにする」 3.表面的には敬意を払うが、遠ざけて関係が薄い立場に追いやること。 例:「名誉職に棚上げする」
・掌に握る(たなごころににぎる) 手に入れる。自由に支配する。 類:●掌にする●手に握る●手中にする
・掌の中(たなごころのうち) 1.物が手の中にあるように、目前にあること。または、思いのままになることの喩え。 類:●掌中 2.大切に育て、取り扱うこと。 類:●下にも置かず●掌中の珠
・掌を反す(たなごころをかえす)・返す 1.掌(てのひら)を裏返すこと。2.「…が如(ごと)し」「…よりも易(やす)し」などの形で、事態が容易にできること。或いは、安易に変化すること。 出典:「漢書−枚乗伝」「変所欲為、易於反掌、安於泰山」 3.態度などが急変すること。 類:●掌(てのひら)を返す
・掌を指す(たなごころをさす) 掌中にあるものを指すように。 1.ものごとが極めて明白で、かつ正確にできることの喩え。 出典:「論語−八」「知其説者之於天下也、其如示諸斯乎、指其掌」 2.極めて容易である喩え。
・棚から牡丹餅(たなからぼたもち)
・棚晒し(たなざらし) 1.商品などが、長い間店先に晒されたままになっていること。また、その商品。2.張り見世で売れ残った女郎。3.解決を要する問題が、全然手を付けられずに放置されていること。 例:「棚晒しになっている案件」
・棚に上げる(たなにあげる)[=へ〜] 物を棚に上げておくという意味で、手を付けないでそっとしておくこと。特に、自分の不利や欠点など、不都合なことには態(わざ)と触れないでおくことにいう。 類:●棚へ放り上げる
・棚ぼた(たなぼた) → 棚から牡丹餅