−たの(tano)−
・楽しみ極まれば必ず哀しみ生ず(たのしみきわまればかならずかなしみしょうず) 楽しみの果てには、必ず悲しみがある。歓楽貴盛は長続きしないということ。 類:●歓楽極まりて哀情多し 出典:「三国志・呉志−諸葛恪伝」「人情之於品物、楽極則哀生」 ★「列女伝」に、「楽しみ尽きて哀しみ来たる」とあるという。
・頼み少ない(たのみすくない・ずくない) 1.あまり頼みにならなくて心細い。 類:●覚束ない 2.先行きが短い。 用例:源氏−行幸「今年となりては、たのみすくなきやうにおぼえ侍れば」
・頼みの祝儀(たのみのしゅうぎ)[=祝い] 結納(ゆいのう)の祝い。
・頼みの綱(たのみのつな) 人がそれだけを当てにしているもの。頼りにされる人やものごとを綱に喩えて言う。 例:「最後の頼みの綱」
・頼みを掛ける(たのみをかける) 望みが叶うことをその人に託すという意味で、力になってくれると当てにする。或いは、ものごとが巧くいくように願いを託す。 類:●期待を掛ける
・頼む木陰に雨が漏る(たのむこかげにあめがもる) この木の下なら大丈夫だと雨宿りをしようとしたら、そこも雨が漏る。頼みにしていたのに当てが外れて、がっくりすることの喩え。 類:●頼む木の下に雨漏る●He is doubly wet that shroud shimsel funder trees.(木の下の雨宿りは二重に漏れる)