−てく(teku)−
・手薬煉を引く(てぐすねをひく) 1.弓が滑らないように弓手(ゆんで)に薬練(くすね)を塗る。弓返りを防ぎ、速射を可能にする。2.転じて、十分に準備して機会を待つ。予(あらかじ)め用意して待ち構える。 用例:浄・女殺油地獄−上「そりゃそりゃ来たぞと三人が、手ぐすね引たる顔色」
・手癖が悪い(てくせがわるい) 盗みをする性癖がある。 類:●手が長い
・木偶の坊(でくのぼう) 1.人形。操りの人形。木偶(でく)。傀儡(くぐつ)。2.役立たずの者、能力のない者、気の利かない者などを罵(ののし)っていう言葉。 類:●木偶 用例:宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」「ミンナニデクノボウトヨバレ、ホメラレモセズ、クニモサレズ」 3.他人の意のままに動く者。自分からは何もできない者。また、ロボット。