−てら(tera)−
・照らし合わせる(てらしあわせる) 比べ合わせて確める。両方を比べる。照合する。照らす。照らし合わす。 例:「帳簿と在庫品を照らし合わせる」
・寺から里へ(てらからさとへ) 檀家(だんか)から寺に物を贈るのが普通であるのに、寺から檀家へ物を贈ること。ものごとがあべこべであることの喩え。 類:●本末顛倒 用例:浮・好色一代男−一「少人のこなたよりとやかく嘆かれしは寺から里のおちご」 ★京都いろはがるたの1つ。
・寺銭(てらせん・てらぜに) 博打(ばくち)や花合わせのとき、その場所の借り賃として、貸元や席主に支払われた金銭。出来高から決まった割合で支払われた。 類:●寺金●寺(てら) ★「てら」は「寺」で宿銭の意とも、「てら」は「照」で灯明代の名義で徴収する金の意ともいう<国語大辞典(小)> ★博打が専(もっぱ)ら、町奉行所の管轄外の、お寺や大名屋敷の中間(ちゅうげん)部屋で行なわれていたことにも因るという。
・寺恥ずかし(てらはずかし) 在家(ざいけ)の信心が非常に篤(あつ)く、寺の方で恥ずかしく思うほどである。寺として恥ずかしい。 用例:狂・布施無経「近頃寺恥かしう御座る」
・寺を上ぐ(てらをあぐ) 1.寺子屋での学習を終える。寺子屋を卒業する。 用例:浮・西鶴織留−一「ひとりひとり寺をあぐれば又かなしく成て」 2.寺子屋を退学になる。