−てれ(tere)−
・てれこ 1.ものごとを互(たが)い違いにすること。交互にすること。 類:●代わり番こ ★関西方言からかと言う。 ★「手入れこ」の変化で、「手入れ」は手を加える意、「こ」は交互にする意という<国語大辞典(小)> 2.二つのものを、反対になるように入れ替える。 類:●あべこべ 例:「前後をてれこにする」 3.歌舞伎脚本で、二つの異なる筋を多少の関連を持たせて一つに纏(まと)め、一幕置きに交互に展開させること。 ★文政年間(1820年代頃)以降か。
・照れる(てれる) 1.間の悪い思いをする。決まり悪がる。また、はにかむ。 用例:雑俳・柳多留−三「こん礼のあしたむすこは見世でてれ」 2.興が醒(さ)める。座が白(しら)ける。 ★「てる(照)」の自発的表現で、自然に顔が赤くなるの意<国語大辞典(小)>
・手練手管(てれんてくだ) 偽(いつわ)り誤魔化すこと。人を操(あやつ)る手段や技巧。特に、遊女などが客をたらしこみ操る技術のことを指す。 用例:洒・傾城買二筋道「手練手管の長文を」 ★「てれん」「てくだ」と同義語を重ねて、意味を強めたもの<国語大辞典(小)>