−てを(た)(tewo4)−
・手を出す(でをだす・いだす) 1.打ったり殴ったりする。暴力を振るう。また、攻撃する。2.そのことに関係する。関わり合う。また、手出しする。3.女性と関係する。4.人の物をとる。奪う。盗む。
・手を携える(てをたずさえる) 手を取る。手を引く。連れ立つ。 類:●手に手を取る
・手を束ね膝を屈む(てをつかねひざをかがむ)  1.抵抗しないで屈服する。2.お世辞を使って機嫌を取る。諂(へつら)う。 用例:太平記−11「東八箇国の大名・高家、手を束ね膝を屈めずといふ者なし」
・手を束ねる(てをつかねる) 1.手を組み、手出しをしない態度を示して、敬意、謝罪、恭順の意向を表わす。また、両手を揃えて礼をする。2.手出しをせずにいる。何もしないで見ている。 類:●手を拱く
・手を突く(てをつく)[=支(つか)える] 座って、両手を下に付ける。敬礼または謝罪・懇願などをする。
・手を尽くす(てをつくす) あらゆる手段・方法をし尽くす。 例:「八方手を尽くす」
・手を造る(てをつくる) 両手を合わせて拝(おが)む。合掌する。 用例:今昔−三一・二六「首を傾け手を造て此れを信じ貴びけり」
・手を付ける(てをつける) 1.ある事をし始める。着手する。また、関わり合う。関係する。2.使用人の女などと肉体関係を結ぶ。3.使い始める。また、消費する。使い込む。 例:「積立て金に手を付ける」 4.食べ始める。箸(はし)を付ける。 例:「料理に手を付ける」
・手を通す(てをとおす) 衣服などを着る。 例:「二三度手を通しただけの服」 類:●袖を通す
・手を取る(てをとる) 1.手と手を携(たずさ)え合う。他人の手を握る。また、手を引く。親愛の情を表わしたり、親身になって世話をしたりする様子。 例:「手を取って部屋へ招き入れる」 2.親切・丁寧に教え導く様子。3.手間取る。まごまごする。どうしたらよいか途方に暮れる。相手に立ち遅れる。 用例:浮・傾城禁短気−五「物馴た大臣にあふては、手を取事多く」