−ちに(tini)−
・地に足が着かない(ちにあしがつかない)・付かない 1.不安のため落ち着きを失っている様子。心が落ち着かず、足元が覚束(おぼつか)ない様子。 類:●足が地に着かない●空を歩む 2.理屈ばかりが先走って、基礎がしっかりしていない。また、現実味がない。 類:●足が地に着かない●上滑り
・治に居て乱を忘れず(ちにいてらんをわすれず) 平和な世の中であっても、戦乱の時に備えて、武の鍛錬を怠(おこた)らない。 類:●安に居て危を思う●安きに危うきを忘れず 出典:「易経−繋辞伝・下」「是故君子安而不忘危、存而不忘亡、治而不忘乱」
・血に飢える(ちにうえる) 殺したり傷付けたりしたいという動物的な欲望が出る。 例:「血に飢えた狼」
・地に墜つ(ちにおつ)[=落ちる] 1.地上に落ちる。2.この世に生まれ出る。3.権威や名声などが、衰え廃(すた)れる。
・血に啼く(ちになく) 血を吐くかと思われるような痛切な声で鳴く(泣く)。 ★不如帰(ほととぎす)などの痛切な鳴き声にいう<大辞林(三)>
・地に塗れる(ちにまみれる) 倒れて泥だらけになる、即(すなわ)ち、恥辱を受けるという意味で、戦いに負けたり、事業に失敗したりして、二度と立ち直れなくなる。 例:「一敗地に塗れる」