−ちの(tino)−
・血の余り(ちのあまり)[=尾] 両親の最後の血でできた子という意味。末っ子のこと。
・血の雨(ちのあめ) 刃傷(にんじょう)沙汰などで多くの死傷者が出て多量の血が流れること。 類:●血が流れる●血を見る●血を流す 例:「決戦の日は血の雨が降ることになる」
・血の気(ちのけ) 1.顔や手足などの皮膚に表れている生き生きとした赤み。血が通っている様子。血の色。 類:●血色(けっしょく) 例:「血の気が失せた顔」 2.積極的で生き生きとした気力。感情の赴(おもむ)くままに突き進む元気。また、激し易い気質、多情な心。 類:●血気(けっき) 例:「血の気の多い連中」
・血の気が引く(ちのけがひく) 恐怖や驚きで顔が青褪(ざ)める。
・血の滲むよう(ちのにじむよう)[=出るよう] 辛苦、努力が、尋常でないこと。 例:「血の滲むような努力」
・血の日曜日(ちのにちようび) 第一次ロシア革命の端緒となった1905年1月22日の日曜日のこと。僧ガポンに率(ひき)いられたペテルブルグの労働者が、ニコライ一世に請願デモを行って皇帝の軍隊に発砲され、死傷者2000人以上を出した。これにより民衆の不満は高まり、ロシア革命の発端となる。
・血の巡り(ちのめぐり) 1.血液の循環。血行。2.頭脳の働き。 例:「血の巡りが悪い人」
・血の由縁(ちのゆかり)[=緒(お)] 同じ血筋を引く者同士。血族の間柄。 類:●血縁
・血の分かれ(ちのわかれ) 同じ血統を引くこと。血筋に繋(つな)がること。
・地の利(ちのり) 1.地形や土地の位置が、有利な条件を備えていること。 例:「地の利を得る」「天の時・地の利・人の和」 2.土地から産出されるもの。また、地代など土地から得る利益。
・地の利は人の和に如かず(ちにりはひとのわにしかず) 地の利がいかに有利で頼みになっても、人々の心の一致団結する力には及ばない。 出典:「孟子−公孫丑・下」「天時不如地利、地利不如人和」