−ちし(tisi)−
・知者の一失愚者の一得(ちしゃのいっしつぐしゃのいっとく) 知者とされる人でも、多くの考えの中には一つぐらいの誤りはあり、また、愚か者でも、時には優れた考えを出すものである。
・知者は惑わず勇者は懼れず(ちしゃはまどわずゆうしゃはおそれず) 知者は道理を弁(わきま)えているから、事に当たっても迷わないし、勇者は義によって決するから、どんな事態にも臆(おく)さない。 出典:「論語−子罕」「知者不惑、仁者不憂、勇者不懼」 参考:勇者は懼れず
・知者は水を楽しむ(ちしゃはみずをたのしむ) 知者が事にあたって円転滑脱(=すらすらと)、巧みに事を処理していく様子を、一か所に留まることなく流れ去る水に喩えて言ったもの。 出典:「論語−雍也」「知者楽水、仁者楽山」
・知者も千慮に一失(ちしゃもせんりょにいっしつ) 知恵の優れた人でも、多くの考えの中には、一つぐらいの思い違いや失策がある。 類:●愚者も千慮に一得 出典:「史記−淮陰侯伝」「知者千慮、必有一失」
・置酒高会(ちしゅこうかい) 盛大な酒宴を開くこと。また、その宴会。
・痴人の前に夢を説く(ちじんのまえにゆめをとく) 愚か者に夢の話をするという意味で、話が相手に通じないこと。言っても甲斐(かい)がないことの喩え。 例:「」 出典:黄庭堅の文から
・痴人夢を説く(ちじんゆめをとく) 愚か者が夢の話をするように、話の辻褄(つじつま)が合わないこと。要領を得ない話をすること。 類:●痴人の夢 出典:「冷斎夜話」「所謂、対痴人説夢耳」