−ちた(tita)−
・千度八千度(ちたびやちたび) 回数が非常に多いこと。幾度も幾度も。 類:●千度百度(ももたび)
・血達磨(ちだるま) 1.全身に血を浴びて、達磨のように赤くなること。また、そのもの。 例:「血達磨になって仁王立ちしていた」 2.@細川家秘蔵の宝物。達磨の一軸。細川家出火の際、忠臣大川友右衛門が血をもって守った謂(いわ)れがある。 A歌舞伎作品の一系列。「血達磨物」。お家の重宝の達磨の掛け軸を、自分の腹を切ってその内に入れて火災から守った忠臣の話を脚色したもの。「加州桜谷血達磨(かしゅうさくらがやつちのだるま)」以下、「蔦模様血染御書(つたもようちぞめのごしゅいん)」に至る作品の通称。 参考:蔦模様血染御書(つたもようちぞめのごしゅいん) 歌舞伎。血達磨物。三世河竹新七。明治22年(1889)、市村座初演。猛火の中、忠臣・大川友右衛門自らの腹を切って御朱印(将軍などが領地や特権を与える許可状)を腹中に守るというもの。火がかりの大道具が観客を驚かせた。