−とは(toha)−
・とは言うものの(とはいうものの)[=言いながら・言え] そうはいっても。けれども。先行の事柄に対して、それを認めながらも、それにやや反したり矛盾したりする事柄を述べるときに言う。
・駑馬十駕(どばじゅうが) 鈍(のろ)い馬が車を付けて十日走る。才能のない者も努力すれば優れた者に追い付くということの喩え。 類:●騏驥(きき)の跼躅(きょくちょく)は駑馬の安歩に如かず 出典:「荀子−勧学」「驥一日而千里、駑馬十駕、則亦及之矣」
・飛ばず鳴かず(とばずなかず) 1.長い間鳴きも飛びもしないでじっとしているという意味で、将来の活躍を期して長い間機会を待っている様子。2.現在では、長い間何の活躍もしないでいることを自嘲的に、または軽蔑して言うことが多い。 類:●鳴かず飛ばず 故事:「呂氏春秋−重言」や「史記−滑稽列伝」など 「三年不蜚、又不鳴」の句による。
・とばっちり 傍らにいて災いが降り懸かること。また、その災い。 類:●傍杖(そばづえ)を食う●尻が来る●尻を食う●とばちり 用例:滑・浮世風呂−四「とんだ所(とこ)へ浮騰(トバッチリ)がかかるもんだぜ」 ★「とばしり(迸)」の変化<国語大辞典(小)>
・怒髪天を衝く(どはつてんをつく)[=冠(かんむり)を〜] 激しい怒りのために、逆立った髪の毛が冠を突き上げるということで、激しい憤怒の様子。また、そのような凄(すさ)まじい形相。 出典:「史記−廉頗藺相如列伝」「相如因持璧、卻立倚柱、怒髪衝冠」 ★中国、紀元前283年、秦の昭王が趙の恵文王に和氏の璧と十五城を交換しようと強要してきたとき、使者に立った藺相如が、壁を取り返したときの表情から。 参考:完璧
・駑馬に鞭打つ(どばにむちうつ)