−とほ(toho)−
・吐哺握髪(とほあくはつ) 為政者の、賢者を求める気持ちが強いこと。賢者の到来の折、待たせることなく直ぐ会うこと。 類:●握髪吐哺●握髪 故事:「史記−魯周公世家」 周公が賢者の訪問を受けたときは、洗髪の途中でも髪を手に握ったまま出ていって会い、また、一旦口に入れた食べ物でもそれを吐き出して直ぐに会った。 出典:「韓詩外伝」
・土崩瓦解(どほうがかい) 土が崩れるように、ものごとがだんだん崩れていって、終(つい)には支えることができないようになること。ものごとが根底から崩れて手に負えなくなること。
・途方途轍もない(とほうとてつもない) →途方もない
・途方投げ首(とほうなげくび) 途方に暮れて思案すること。どうしたら良いか手段が見付からずに思い惑う。 ★形容詞「とほうない」の語幹に接尾語「げ」の付いた「途方無げ」に、「投げ首」をいいかけた語<国語大辞典(小)>
・途方に暮れる(とほうにくれる) 手段が尽きてぼんやりする。どうすれば良いか手段に迷う。 類:●途方を失う●東西を失う●東西暮れる●前後に暮れる●行方なし●五里霧中
・途方もない(とほうもない) 1.手段が尽きてぼんやりする。 類:●途方に暮れる 例:中華若木詩抄−上「葬らんと思て、北原へ、つれてはゆけども、なにとも、とはうもない也」 2.さっぱり道理に合わない。道理に外れる。また、あるものごとの程度が、他と非常に懸け離れている。 類:●とんでもない●途轍もない 用例:咄・鹿の巻筆−一「さてとほうもない事をいふ人じゃ」 例:「途方もない高値」