−とく(toku)−
・得意満面(とくいまんめん) 得意な気持ちが顔一杯に溢れること。得意で堪らない様子。
・独眼流(どくがんりゅう) 1.片目の英雄。片目で優れた人物。 出典:「五代史−唐本紀・荘宗上」 2.伊達政宗(だてまさむね)の通称。 出典:五代史(ごだいし) @旧五代史 中国の正史。150巻。宋の太宗の時、薛居正等奉勅撰。974年成立。二十四史の一つ。実録や范質の「五代通録」に基づいて、後梁、後唐、後晋、後漢、後周の五代の歴史を記したもの。「新五代史」の刊行により散逸したが、清代、1775年永偬等が復元。旧五代史。 A新五代史 中国の正史。75巻。宋の欧陽脩撰。二十四史の一つ。史書、小説などの古書を資料として後梁の太宗から後周の恭帝までの歴史を記したもの。記述は「春秋左伝」にならった簡潔な文体で、君臣道徳、華夷思想などの個性的な史観が窺(うかが)われる。「新五代史」・「五代史記」。
・毒蛇の口(どくじゃのくち)[=腮(あぎと)] 危険な場所。また、危険が身に迫っていることの喩え。 類:●虎口(ここう) 例:「毒蛇の口を脱する」
・読書三到(どくしょさんとう) 書物を読んで真意を悟るには、目で良く見(=眼到)、口で朗読し(=口到)、心で会得する(=心到)という、三者専一の熟読が肝要であるということ。 出典:朱熹「童蒙須知−訓学斎規」
・読書尚友(どくしょしょうゆう) 書物を読むことによって昔の賢人を友とすること。 出典:「孟子−万章・下」「頌其詩、読其書、不知其人、可乎、是以論其世也、是尚友也」
・読書百遍意自ずから通ず(どくしょひゃっぺんいおのずからつうず)
・読書亡羊(どくしょぼうよう) 他のことに気を奪われて大事な事を怠(おこた)ること。理由や動機はどうであれ、過失は過失である、ということ。 故事:「荘子−駢拇」 羊の番をする者が、読書に夢中になっていて大切な羊を逃がしてしまった。
・得心が行く(とくしんがいく) 心から納得できる。ものごとの道理や事情などが十分に納得できて、安心できる。 類:●合点が行く
・独壇場(どくだんじょう) その人一人だけで、思いの通りの振る舞いができるような場面・分野。 類:●一人舞台●独擅場 ★「独擅場(どくせんじよう)」の「擅」を「壇」と誤って生じた語<大辞林(三)>
・独断専行(どくだんせんこう) 《四熟》ものごとを自分だけの判断で決めて、勝手に推し進めること。 例:「独断専行して痛い目にあう」
・毒々しい(どくどくしい) 1.いかにも毒を含んでいるようである。 例:「毒々しい色の蛇」 2.憎々しい。憎たらしい。言葉や態度が悪意を含んでいるようである。 用例:滑・浮世風呂−三「どくどくしく云なさるけれど、癪な事はいはねへはな」 3.色などが濃厚過ぎる。けばけばしい。 類:●どぎつい 例:「どくどくしい化粧」
・徳とする(とくとする) その恩恵によると考える。ありがたいと思う。感謝する。
・毒にも薬にもならぬ(どくにもくすりにもならぬ) 害もないが、かと言ってなんの効能もない。損にも得にもならない。 類:●可もなく不可もない●沈香も焚かず屁も放らず
・徳は孤ならず必ず隣あり(とくはこならずかならずとなりあり) 徳のある人は孤立することなく、必ず善き協力者に恵まれるものである。 出典:「論語−里仁」「子曰、徳不孤必有鄰」
・特筆大書(とくひつたいしょ) 特に目立つように書き記(しる)すこと。目立つように取り上げること。 例:「特筆大書すべき手柄」 ★特に他より抜きん出ている点や、誉めるべき事柄などを指示するための言葉として用いる<国語慣用句辞典(集)>
・独立自尊(どくりつじそん) 他人に頼らず独力で事を行ない、自己の人格と尊厳を保つこと。
・独立独歩(どくりつどっぽ) 1.他人に頼ることなく、自力で自分の信ずるところを行うこと。2.他と異なる、はっきりした特色を持っていて、同じに扱えないこと。 類:●独立独行●我が道を行く●ゴーイングマイウェイ
・塒を巻く(とぐろをまく) 1.蛇などが渦巻状に巻いて蟠(わだかま)る。2.数人の人が、特に用もないのに、ある場所に屯(たむろ)する。特に、不穏な様子であるときに言う。 例:「夜の公園で塒を巻く」 3.腰を落ち着けて動かなくなる。
・毒を言う(どくをいう) 相手を刺激し、傷付けるような悪意を含んだことを言う。また、悪意を含んだ言い回しをする。 類:●毒づく●悪態を付く●憎まれ口を叩く
・毒を食らわば皿まで(どくをくらわばさらまで)
・毒を吹き込む(どくをふきこむ)[=吹く] 悪知恵を付ける。悪事を勧める。扇動する。 類:●毒気を吹き込む
・得を取るより名を取れ(とくをとるよりなをとれ) 金を儲(もう)けることよりも、名誉(めいよ)の方が大切である。実利より名の方が尊(とうと)いものである。 類:●烈士は名に殉ず●君子は義に喩り小人は利に喩る 反:■名を取るより得を取れ■名を捨てて実を取る
・徳を以って怨みに報ゆ(とくをもってうらみにむくゆ) 怨みを持つ者に対して報復せずに、却(かえ)って恩徳を施(ほどこ)すこと。 出典:「老子−六十三章」「為無為、事無事、味無味。大小多少、報怨以徳」
・毒を以って毒を制す(どくをもってどくをせいす)
・毒を盛る(どくをもる)[=飼(か)う] 毒薬を飲ませる。毒殺する。