−とも(tomo)−
・ともあれかくもあれ どうあろうと。いかようであろうと。兎も角も。 類:●とまれかくまれ 用例:源氏−明石「ともあれかくもあれ夜の明けはてぬさきに御舟にたてまつれ」
・朋遠方より来たるあり(ともえんぽうよりきたるあり)・朋あり、遠方より来たる 離れたところに住む学友が思い掛けなく尋ねてくるとしたら、嬉しいことであろう。「論語」の巻頭の一節の第2句。学問の利点を言った言葉。 出典:「論語−学而」「子曰、学而時習之、不亦説乎。有朋自遠方来、不亦楽乎。人不知而不慍、不亦君子乎」 ★論語の注釈(漢代の鄭玄の注)によれば、「朋」は師を同じくした(同門の)者、「友」は志(こころざし)を同じくした者、という。
・兎も角(ともかく) 1.何はともあれ。兎に角。いずれにせよ。 類:●とにあれ 例:「兎も角やるしかない」 2.(「〜は兎も角」の形で) 〜は別として。〜は問題外である。 例:「国語は兎も角数学が問題だ」 ★「ともかくも」の変化<国語大辞典(小)>
・共白髪(ともしらが) 1.夫婦揃って長生きして、両方共に白髪になること。夫婦共に長命であることの喩え。 類:●偕老(かいろう) 2.祝い品の一つ。麻糸を束ねて、白髪に見立てたもの。夫婦揃(そろ)って長寿を保つようにとの願いから、結納(ゆいのう)・婚礼・出産の祝いに使われる。
・艫綱を解く(ともづなをとく) 舫(もや)い綱を解(ほど)いて、船出する。出帆する。
・倶に天を戴かず(ともにてんをいただかず) 相手を殺すか、自分が殺されるか、いずれにせよ双方共この世に生きてはいない。仇(あだ)を報いる決意を述べる時に言った言葉。 類:●不倶戴天 出典:「礼記−曲礼・上」「父之讎、弗与共戴天、兄弟之讎、不反兵、交游之讎、不同国」
・友は類を以って集まる(ともはるいをもってあつまる) 「類」とは同類、同じような性質の者同士のこと。似た者たちが自然と集まること。 類:●類は友を呼ぶ●同類相求む●同気相求む●同声相和す●牛は牛づれ馬は馬づれ●蓑の傍へ笠が寄る