−とを(towo)−
・度を失う(どをうしなう) 狼狽(ろうばい)して平常の状態を失う。うろたえ慌てて、取り乱す。 類:●色を失う 例:「突然の大地震に度を失う」 出典:「戦国策」
・度を越す(どをこす)[=過ごす] 適切な度合いを越す。ものごとを過度に行なう。 類:●度が過ぎる●酢が過ぎる
・戸を鎖す(とをさす) 戸口を閉めるという意味から転じて、商売を停止することの喩え。 類:●戸を下ろす
・度を持つことを忘る(どをもつことをわする) 寸法を測った書付けを持たずに出掛けたという意味で、本末を転倒した愚か者の喩え。 類:●鄭人履を買わんとす 故事:「韓非子−外儲説・左上」 鄭(てい)の且置履(しょちり)は、靴を買うために足の大きさを測って書付けたが、市場に着いてからその書付けを忘れてきてしまったことに気付いた。それを取りに戻ってから再び市場に着いたら、もう店は閉まった後だった。店で自分の足を出せば買えるのに、それに気付かなかった。