−つえ(tue)−
・杖とも柱とも(つえともはしらとも)・杖にも柱にも 非常に頼りに思うことの喩え。
・杖に縋るとも人に縋るな(つえにすがるともひといすがるな) 妄(みだ)りに他人の助力を宛てにしてはいけないという戒め。
・杖に突く(つえにつく) 杖に頼るようにして寄り掛かる。
・杖の下から回る子は打てぬ(つえのしたからまわるこはうてぬ)[=下へ回る犬は〜・下を潜(くぐ)る子は〜] 杖を振り上げて折檻(せっかん)しようとしても、縋(すが)り付いてくる子供は、可愛くて打てない。泣いて縋ってくる者には残酷な仕打ちはできないという喩え。 類:●怒れる拳笑面に当たらず●尾を振る犬は叩かれず●窮鳥懐に入れば猟師も殺さず
・杖ほど掛かる子はない(つえほどかかるこはない) 杖と同じくらい頼りになる子供はない。本当に頼り甲斐のある子はなかなか得難いということ。
・杖も孫ほど掛かる(つえもまごほどかかる) 年を取ってくると、孫を頼りにするように、杖に頼る。
・杖を留める(つえをとどめる) 行旅の途中で一か所に暫(しばら)く滞在する。
・杖を曳く(つえをひく) 1.杖を手にして歩く。2.散歩する。旅をする。