−つれ(ture)−
・連れ合い(つれあい) 1.連れ合うこと。連れになること。また、その者。 類:●仲間●連れ 2.ある人の配偶者。また、夫婦が第三者に対して自分の配偶者を言う呼び方。 例:「連れ合いを亡くす」
・連れ添う(つれそう) 夫婦となって一緒に暮らす。 例:「長年連れ添った妻」 用例:浄・大職冠−三「一期つれそふ大事の男」 用例の出典:大職冠(たいしょっかん) 浄瑠璃。近松門左衛門。正徳2年(1712)。藤原鎌足の娘への贈り物の玉を巡り、海中の玉取り伝説が絡むスケールの大きい作品<近松門左衛門でござーい!>
・つれない 1.表面何事もないような様子である。素知らぬふうである。 用例:万葉−二二四七「吾は物思ふ都礼無(ツレなき)ものを」 2.人の善意を汲(く)もうともせず、冷ややかである。無情である。 例:「つれない仕打ち」 用例:源氏−紅葉賀「つれなくもてなし給へるを」 3.何の代わり映えもしない様子。転じて、何の変哲(へんてつ)もない。 用例:枕−八七「さて雪の山つれなくて、年もかへりぬ」 4.思うに任(まか)せない様子。こちらの思う通りにならない。 用例:源氏−桐壺「返々つれなき命にも侍るかな」 5.鈍感である。厚顔である。 用例:平家−八「つれなきものは落ちぞゆく」