−うえ(#ue)−
植木屋の地震(うえきやのじしん) 地口(じぐち)の一つ。地震が起こると植木屋の庭にある木が揉める(=押し合うように揺れる)ことから、木と気を掛けた洒落。気が揉める。心配で、気持ちが落ち着かないこと。 類:●植木屋の大風(台風)●豆腐屋の地震でたまがえる
飢えては食を選ばず(うえてはしょくをえらばず) 飢えたときはどんな粗末なものでも美味しく感じ、選(よ)り好みしないものである。 類:●飢えては糟糠を択ばず●饑いときは不味いものなし●空き腹に不味いものなし●Hunger is the best sauce. ( 空腹は最高のソース)<「英⇔日」対照・名言ことわざ辞典>
上には上がある(うえにはうえがある) それが最高に優れていると思っても更に上の物がある。 類:●上を見れば方図がない
上の姉様(うえのあねさま) 天井の花嫁の意味で、鼠のこと。
上見ぬ鷲(うえみぬわし)[=鷹(たか)] 上からの襲撃に対して配慮する必要がない鷲や鷹に喩えて、驕り昂ぶって何も恐れず誰にも遠慮しないような人のこと。また、その地位や態度。
上を下へ(うえをしたへ)[=下へ返す] 上にあるべきものを下に、下にあるべきものを上にするということから、混乱している様子。また、ごった返している様子。
上を見れば方図が無い(うえをみればほうずがない)[=切りが無い] より良いもの、より良いものと求めていけば限りがない。
烏焉馬(うえんば) 1.「烏」「焉」「馬」の三字は、形が似ていて書き誤り易いところから、文字の誤まり。 類:●焉馬の誤まり●烏焉●烏焉魚魯(うえんぎょろ) 出典:「事物異名録−書籍・書訛」「按、古諺、書経三写、烏焉成馬」 2.転じて、紛(まぎ)らわしいものの喩え。 類:●已己巳己 用例:雑俳・柳多留−一六七「烏焉馬の違ひ傾城妾芸者」 出典:事物異名録(じぶついめいろく) 辞典。清の属葦原輯、関椀増補。1780年代か。40巻。中国の音楽、歳時など39部に分かれ、その中で更に1770項目を挙げた辞典。