−うけ(uke)−
・請け合う(うけあう)・受け合う 1.責任を持って引き受ける。 用例:狂言記・鶯「易い事でござる進上申さふと申て、請合ました」 2.確かだ、心配ないということを責任を持って言い切る。約束する。保証する。また、証人になる。 用例:浮・好色万金丹−一「揚屋もうけあへば、それに仕立てけれど」 ★「うけやう」ということもある<国語大辞典(小)> 用例の出典:鶯(うぐいす) 狂言。和泉・鷺流。主人のため、ある秘蔵の鶯を刺そうとして、失敗する。文明13年(1481)存如上人25回忌法要の折に山科本願寺において、4日間に亘り能楽が催された。この2日目に演じられた狂言「鶯の鳥さし」に、蓮如上人(れんにょしょうにん)は大いに感心し気に入られて、3日目にも所望されたと伝わる。
・受け売り(うけうり) 1.製造元または問屋から商品の委託を請けて小売りすること。また、その人。 類:●委託販売 2.他人の考えをそのまま自分の説のようにして述べること。 用例:仮・清水物語−上「学文にもうけ売(ウリ)の人こそおほく候へ」 例:「どうせ先生の受け売りだろう」 用例の出典:清水物語(きよみずものがたり) 仮名草紙。朝山意林庵。寛永15年(1638)。儒教思想に関する書。
・有卦に入る(うけにいる) 1.有卦の年回りに入る。2.良い運命に巡り合う。幸運を掴む。調子に乗る。 用例:伎・助六廓夜桜「女は氏なうて玉の輿。こなたは有卦(ウケ)に入ったらう」 用例の出典:助六廓夜桜(すけろくくるわのよざくら?) 歌舞伎。・・・調査中。 参考:助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら) 歌舞伎。世話物。1幕。金井三笑・桜田治助合作。宝暦11年(1761)江戸市村座。助六、実は曾我五郎が、宝刀友切丸を深すため吉原へ入り込み、揚巻に横恋慕する髭(ひげ)の意休に喧嘩をしかけ、刀を手に入れる。