−うみ(umi)−
・海魚腹から川魚背から(うみうおはらからかわうおせから) 海で取れる魚は腹から割き、川で取れる魚は背から割くのが料理の基本であるということ。 ★「海」は海原うなばら(腹)、「川」は川瀬かわせ(背)と覚えたという。
・海千山千(うみせんやません) 海に千年山に千年棲み付いた蛇は竜になるという言い伝えから、世の中の経験を十分に積み、ものごとの裏事情にまで通じていて狡(ずる)賢いこと。また、そういうしたたか者のこと。 類:●海に千年川に千年●一筋縄ではいかない●煮ても焼いても食えぬ●一癖も二癖もある
・海とも山とも知れず(うみともやまともしらず) どちらとも決定し兼ねること。どういう人物であるか、また、どうなっていくのか分からないことなど。 類:●海の物とも山の物とも付かず●海の物やら川の物やら
・産みの親(うみのおや) 1.その人を産んだ親。2.あるものごとを最初に始めた人。作り出した人。 例:「新制度の生みの親」
・産みの親より育ての親(うみのおやよりそだてのおや) 自分を産んでくれた親に対してよりも、実際に育ててくれた養父母に対しての方が恩愛を深く感じるということ。
・産みの苦しみ(うみのくるしみ) 子を産むときの激しい苦しみのこと。転じて、物を作り出したり、新しく事を始めたりするときの苦労。
・海のことは漁師に聞け(うみのことはりょうしにきけ) 海のことなら、海に詳しい漁師に聞くのが一番である。実際に携(たずさ)わりそのことに長じている者に聞くのが一番である、ということの喩え。 類:●稼(か)は老農に如かず圃は老圃に如かず●山のことは樵に聞け
・海も見えぬ舟用意(うみもみえぬふなようい) 早まってすること。手回しが良過ぎること。
・膿を出す(うみをだす) 始末しないとすっきりしないものを取り除くことの喩え。特に、組織の中の弊害(へいがい)を排除することや、腐敗した政治を正すことなどについて言う。 例:「官僚システムの膿を出す」
・海を山にする (うみをやまにする)到底無理なことをする。