−うな(una)−
・鰻の木登り(うなぎのきのぼり) できる筈がないことの喩え。
・鰻の寝床(うなぎのねどこ) 間口が狭くて奥行が長い建物や場所。
・鰻登り(うなぎのぼり)・鰻上り 1.鰻を掴むとき、粘りがあるので上へ上へと登ってしまい、両手で代わる代わる掴もうとすると、益々登っていき降りないということから、停滞することなく、上っていくこと。主に、気温、物価の上昇や出世の早いことについて使う。2.のらくらして、掴まえ所のないこと。 用例:合巻・其俤夕暮譚「鰻のぼりののんべんぐらり」 用例の出典:其俤夕暮譚(そのおもかげゆうぐれたん?) 合巻(ごうかん)本。・・・調査中。
・魘される(うなされる) 恐ろしい夢を見たりして、思わず苦しそうな声を立てる。 用例:伎・小栗十二段−四「是々こちの人うなされしゃるか」 例:「悪夢に魘される」 ★「熱に魘される」は、「浮かされる」の誤用。 用例の出典:小栗十二段(おぐりじゅうにだん) 歌舞伎。初代市川団十郎(三升屋兵庫)。鳥居清信画。刊本、半紙本1冊。元禄16年(1703)7月江戸森田座上演。説経『小栗判官』の後日談ないし外伝を構想したもの。
・項を反らす(うなじをそらす)[=反らせる] 襟首を後ろの方に曲げる様子から、上を見たり、得意になったりすることの喩え。
・牝牛が倒れ(うなめがたおれ) 馬や牛に良く目の利く筈の博労でさえ、牝牛の売買には騙されて損をすることが多いということ。
・唸るほど(うなるほど) 多くの金が積もって声を出して唸るほど。多額の金品を持っている形容。 例:「金(かね)は唸るほどある」