−うの(uno)−
・兎の毛で突いたほど(うのけでついたほど)・〜の先ほど きわめて微細なもの、些細なことのたとえ。 用例:日葡辞書「ウノケノサキホドモチガワヌ」 類:●ほんの少し●兎の毛の先ほど●毛筋ほど●針の先で突いたほど 用例の出典:日葡辞書(にっぽじしょ) 辞書。1冊。本篇+補遺。耶蘇会宣教師数名(氏名未詳)共編。本篇は慶長8年(1603)、補遺は翌9年。長崎学林刊。約32,800の日本語を和漢・雅俗などの別なく採集、ポルトガル語で語釈を施し、出典・用法・関連語・位相その他を示し、宣教師らの日本語修得の便を図ったもの。国語史、特に室町時代語研究上の重要な資料。ドミニコ会のスペイン語訳「日西辞書」(1630年マニラ刊)、レオン=パジェスによる仏訳「日仏辞書」(1868年パリ刊)がある。
・兎の時雨に笠を脱げ(うのときあめにかさをぬげ) 早朝に降り出した雨は、間もなく晴れるから、雨具の用意はいらない。
・鵜の真似をする烏(うのまねをするからす)
・鵜の水離れ(うのみずばなれ) 水に棲む鵜が陸に上がったときのように、本来の能力が十分に発揮できないことの喩え。 類:●陸(おか)へ上がった河童
・鵜呑みにする(うのみにする) 鵜は魚を食べるとき、丸呑みにするところから。 1.食べ物を噛(か)まないで呑み込んでしまうこと。 類:●丸呑み 用例:日葡辞書「ウノミヲスル」 2.ものごとを十分に検証しないで、見たまま、聞いたままを受け入れてしまうことの喩え。 用例:滑・浮世風呂−三「半二が隠語を鵜呑にするとも」 例:「TVの報道を鵜呑みにするのは良くない」
・鵜の目鷹の目(うのめたかのめ)