−うそ(uso)−
・有象無象(うぞうむぞう) 種々雑多な下らない人間。碌(ろく)でもない連中。人を卑(はずか)しめて言う言葉。 用例:洒・通言総籬−一「うぞうむぞうを引つれて」 類:●有相無相●うぞむぞ●烏合の衆
・嘘から出た実(うそからでたまこと)
・嘘吐きは泥棒の始まり(うそつきはどろぼうのはじまり) 平然と嘘を吐くような者は、盗みも悪いことと思わなくなってしまう。
・嘘と坊主の髪は結ったことがない(うそとぼうずのかみはゆったことがない) 「結う」と「言う」の洒落(しゃれ)。毛がない坊主の髪を結えないのと同じように、自分は嘘を言わない(吐かない)ということ。 類:●嘘と大仏の鐘は撞いたことがない
・嘘八百(うそはっぴゃく) たくさんの嘘。まったく出鱈目であること。 ★「八百」は数多くの意<大辞林(三)>
・嘘も方便(うそもほうべん)
・嘘を築地のご門跡(うそをつきじのごもんぜき) 「吐(つ)き」と「築地」を掛けた洒落(しゃれ)で、嘘を吐いている、または、嘘を吐くなということ。 類:●嘘を月夜のご門跡 ★「門跡」は、寺院の格式を表す語で、ここでは、准門跡に区分されていたことから、本願寺のこと。
・嘘を吐け(うそをつけ)[=言え] 嘘を吐くなら吐いてみろ、こちらには全て了解済みだぞという気持ちで、相手の言葉が本当でないのを挑発して、また咎(とが)めて言う。 用例:雑俳・柳多留−一五「うそをつきなさいと袖でたたく也」