−うす(usu)−
・薄紙を剥ぐよう(うすがみをはぐよう)[=へぐよう] 少しずつはっきりしていく様子。特に、病状が少しずつ日ごとに良くなる様子。 ★「薄紙」は、向こうが透けて見えるほど薄い紙。一枚一枚剥がしてゆくと実像がはっきり見えてくることから。
・臼から杵(うすからきね) 女から男に働き掛けること。働き掛けの方向が普通と逆であることの喩え。
・薄皮の剥けたよう(うすかわのむけたよう) 皮膚が白く肌理(きめ)の細かい、洗練された女の顔や肌の形容。
・薄氷を踏む(うすごおりをふむ) 薄くて割れ易い氷の上を踏むという意味で、危険極まりない情況に臨むことの喩え。 類:●剃刀の刃を渡る●刀の刃を歩む●氷を歩む●戦戦兢兢 出典:「詩経−小雅・小旻」
・薄らとんかち(うすらとんかち) 役に立たない者のこと。 ★「薄ら馬鹿」と「頓痴気(とんちき)」の合成語からか。
・渦を巻く(うずをまく) 1.水に渦巻きを作る。2.比喩的に、渦巻きのような状態、入り混じって混乱した状態を作る。3.伏目になって、畳などに指先で円を描く。女性の恥ずかしがるときの仕草。 用例:雑俳・柳多留拾遺−巻八下「くどかれて給仕は盆へうづをまき」