−うた(uta)−
・が上がらぬ(うだつがあがらぬ) いつも上から押さえ付けられていて、出世できない。運が悪くて、良い境遇に恵まれない。 類:●ぱっとしない ★「うだつ」は「うだち()」の変化した語<国語大辞典(小)> ★「うだち(うだつ)」は、妻壁を屋根より一段高く上げて小屋根を付けた部分のことで、火事の類焼を防ぐために造られた。一種の防火壁。裕福な家しか「うだち」を造ることができなかった。
・疑り深い(うたぐりぶかい) 他人の言動やありのままのことを素直に受け取らないで、悪い方に考えようとする気持ちが強い。猜疑心(さいぎしん)が強い。 類:●疑心暗鬼 用例:洒・船頭深話−二「ハテうたぐり深いモノ、あすの晩げへ来(く)べい」 用例の出典:船頭深話(せんどうしんわ) 洒落本。式亭三馬。文化3年(1806)。3冊。辰巳婦言後編。江戸深川の遊里を描いたもの。
・歌は世につれ世は歌につれ(うたはよにつれよはうたにつれ) 歌は時勢の影響を受けて変化し、世の中の情勢も歌の流行によって影響される。
・打たれても親の杖(うたれてもおやのつえ) 親が子を打つのは慈愛の心からであるから、子は打たれても嬉しいという意味。