−うと(uto)−
・右党(うとう) 1.保守党。また、右翼政党。 類:●右翼 2.酒の好きな人を「左党」というところから、甘い物の好きな人。 反:■左党
・烏頭変毛(うとうへんもう) 烏の黒い頭の羽毛が白色に変わるという意味から、有り得ないことの喩え。また、配所(=流罪の地)から帰ることの喩えとしても使った。 類:●烏の頭が白くなる 用例:法然上人行状画図−三六「烏頭変毛の宣下をかうぶり給ひぬ」 故事:「論衡」 燕(えん)の太子丹が秦王に捕えられたとき、秦王が「烏頭が白に変わり、馬に角がはえたりすれば赦(ゆる)そう」と言った。 用例の出典:法然上人絵伝(ほうねんしょうにんえでん) 法然の一代記を中心に絵解きしたもの。法然賛仰と浄土信仰宣揚のために種々作られた。嘉禎3年(1237)に耽空が撰し、図絵は源光忠の手になる、原名「伝法絵流通」が最も古いが、原本は伝わっていない。そのほか増上寺本、琳阿本、弘願本などがあり、従来の法然伝を集大成したのが後伏見上皇の勅修によると伝える「法然上人行状絵図」48巻である。
・烏兎怱怱(うとそうそう) 「怱怱」は慌て急ぐの意味で、月日の経過が早いということ。 類:●烏飛兎走(うひとそう)●歳月流るる如し●光陰矢の如し
・独活の大木(うどのたいぼく)
・優曇華の御出(うどんげのおいで) 珍客の来訪。 参考:優曇華(うどんげ) 仏教では、花が人の目に触れないため、咲いたときを瑞兆と見、経典には三千年に一度咲くと伝える。咲くときは転輪聖王(てんりんじょうおう)が出現するという花。
・優曇華が咲くと凶事あり(うどんげがさくくときょうじあり) 優曇華の花が咲くときには悪いことが起こるという俗信。
・優曇華の花待ち得たる心地(うどんげのはなまちえたるここち) 優曇華の花の咲く時機に巡り会ったことの喜び。珍しいことに遭遇すること。
・饂飩屋の釜(うどんやのかま) 地口(じぐち)の一つ。 饂飩屋の釜の中はお湯ばかりであることから、「湯ぅ」を「言う」に掛けて、口で言うだけで何もしないこと。 類:●風呂屋の釜●蕎麦屋の釜●菜っ葉の肥やし