−うゆ(uyu)−
・烏有先生(うゆうせんせい) 架空の人物のこと。 ★司馬相如が「子虚賦」の中で仮設した3人の人物:「子虚」⇒嘘吐き、「烏有先生」⇒何も無い先生、「無是公」⇒こんな人ないない公。 人物:司馬相如(しばしょうじょ) 中国前漢の文人。前179頃〜前117。字は長卿。景帝、武帝に仕えた。賦(ふ)に巧みで、「子虚」「上林」などの賦は、漢魏六朝の文人の模範となった。また、蜀・臨キョウの富豪の娘・卓文君(たくぶんくん)との交情の話は有名。
・烏有に帰す(うゆうにきす)[=属す] すっかりなくなる。特に、火災で燃え尽くされて滅びる。 出典:「史記−司馬相如列伝」 ★「烏有」は「いづくんぞあらんや」と読み、「何もない」の意。