−わこ(wako)−
・和光垂迹(わこうすいじゃく) 仏菩薩が威徳の光を和らげ、仮の姿を衆生の間に現すこと。 類:●和光同塵
・和光同塵(わこうどうじん) 1.優れた学徳や才能を深く包んで、世俗に交じりあうこと。 出典:「老子−四章」「挫其鋭、解其紛、和其光、同其塵」 2.仏菩薩が本来持つ知恵の光を和らげ、仮の姿を衆生の間に現すこと。また、その仏菩薩。 類:●和光垂迹
・和魂漢才(わこんかんさい) 日本固有の精神を失わないで、中国の学問を消化・活用するべきである。学問としての漢学を学ぶと同時に実際の事例に対しての適切で総合的な判断力の必要をいったもの。 ★「やまとだましい」と「からざえ」を漢語の対句としたもの)後世、「やまとだましい」の語義の推移につれて変化し、日本人固有の精神をもって中国伝来の学問や知識を取捨・活用するという理念を表す語となった<国語大辞典(小)> 出典:菅家遺誡(かんけいかい) 教訓書。2巻。菅原道真著と言われるが仮託書かと言われる。鎌倉末期までには成立か。神事、田猟、武備、刑罰、冠婚、葬祭などに関して、公家で注意すべきこと、守るべきことを三五章に収めたもの。「菅家遺訓」とも。
・和魂洋才(わこんようさい) 「和魂漢才」に倣(なら)って作られた言葉。日本人固有の精神を堅持しつつ、西洋伝来の学問・知識を取捨・活用するという生き方。 ★明治以後、わが国の洋学摂取の際に用いられた<国語大辞典(小)>