−やは(yaha)−
・やばい 1.危険や不都合が予測される状況である。危(あぶな)い。拙(まず)い。 例:「あの店はやばいぞ」 2.善(よ)からぬ。怪(あや)しげな。 例:「やばい仕事じゃないでしょうね」 ★もと、てきや・盗人などが官憲の追及がきびしくて身辺が危い意に用いたものが一般化した語。「やば」の形容詞化<国語大辞典(小)> 語源説@「大変危険だ」の意味の古い言い方の「彌危ない(イヤアブナイ)」が変化した。A泥棒が夜中に地面に這いつくばりながら忍び込んだりする「夜這(よはい)」が徐々に変化した。 参考:やば @不都合なこと。けしからぬこと。奇怪なこと。膝栗毛六「おどれら、―なこと働きくさるな」 A危険なさまにいう隠語。伎、韓人漢文「俺が持つてゐると―なによつて」<広辞苑第四版(岩)>
・やはり野に置け蓮華草(やはりのにおけれんげそう) 1.滝野瓢水の句「手に取るなやはり野に置け蓮華草」。蓮華の花は野にあるから美しいのだということ。 用例:続近世畸人伝−二「大坂の知己の者遊女を請けむといふを諫めて、手に取るなやはり野に置け蓮華草」 ★遊女を身請けしようとした知人を諌めて詠んだ句。 2.適材適所が良いということの喩えとしても言われる。 用例の出典:近世畸人伝・続近世畸人伝(きんだいきじんでん・ぞく〜) 列伝。三熊思孝(しこう=花顛)・伴蒿蹊(こうけい)。寛政2年(1790)「続〜」は寛政10年(1798)。各5巻5冊。日本各地の武士・学者のみならず、商人、職人、農民、神職、僧侶、歌人、更には下僕や遊女、乞食等々の諸階層の人物百余名の「畸人」たちの「伝」を載せた書。