−やほ(yaho)−
・野暮(やぼ) 1.世情に疎(うと)く、人情の機微を解さないこと。 例:「そんなこと聞くだけ野暮だ」 2.洗練されていないこと。垢抜けていないこと。 例:「野暮な服装」 3.遊里の事情に疎いこと。また、その者。 反:■粋(すい)■通(つう) ★語源は「野夫(やふ・やぶ)」とする説が有力。「田舎者(いなかもの)」の意。 ★「やぶ」と同原で、もと遊里の事情に暗いことを指した<新明解国語辞典(三)>
・野暮天(やぼてん) まったく融通が利かないこと。無風流なこと。気が利かないこと。また、その人。 類:●朴念仁●唐変木
・野暮と化け物は箱根から先(やぼとばけものははこねよりさき) 野暮と化け物は箱根から先の西の方に居るものであり、江戸にはいないということ。江戸っ子が、通(つう)であることを自慢して言った文句。
・野暮用(やぼよう) 1.粋(いき)ではない実務的な用事。趣味や遊びのための用事ではない、仕事などの実務上の用事。2.一般に、何の変哲(へんてつ)もないつまらない用事。 例:「ちょっと野暮用でそこまで」