−やけ(yake)−
・焼け石に水(やけいしにみず)
・焼け糞(やけくそ)[=自棄糞] 自棄(やけ)を強めて言った言葉。 類:●自暴自棄●捨て鉢●自棄のやん八 ★「−くそ」 〔接尾〕 他の語について、卑しめののしる意を表わす語。「けったくそ」「ぼろくそ」など<国語大辞典(小)>
・火傷火に怖じる(やけどひにおじる) 火傷をした者が、焚き火に当たるのも怖がる。一度の失敗に懲りて、必要以上の用心をすること。 類:●羹に懲りて膾を吹く●蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる
・火傷火に懲りず(やけどにこりず) 火傷をした者が、懲りずにまた火に当たるということ。以前に失敗したことがあるのに、性懲りもなく同じ失敗を繰り返すこと。 反:■羹に懲りて膾を吹く
・焼け野の雉子夜の鶴(やけののきぎすよるのつる)
・自棄のやん八(やけのやんぱち)[=弥左衛門(やざえもん)・勘八(かんぱち)] 自棄の状態を人名のように表わした言葉。 類:●自暴自棄 参考:自棄[=焼け] ものごとが思い通りにならないため、自分で自分の身を粗末に扱い、どうなっても構わないという気持ちになること。投げ遣りな行動をとること。
・焼け原に霜の降ったよう(やけはらにしものふったよう) 野火で焼けた野原に白い霜が降ったようであるという意味で、色の黒い醜い女が厚化粧をしている様子。
・焼け木杭に火がつく(やけぼっくいにひがつく)[=には火がつき易い] 燃え差しの杭は火が点き易いところから、一度途絶えてもすぐ元に戻ること。また、戻り易いことのたとえ。多く、男女関係に使う。 類:●元の鞘に納まる●縒りを戻す
・自棄を起こす(やけをおこす) 自暴自棄になること。ものごとが思うようにならず、不平不満が昂(こう)じて思慮のない行動をすること。