−やな(yana)−
・柳腰(やなぎごし) 細くしなやかな腰。また、腰細の美人。 類:●細腰●柳腰(りゅうよう)
・柳に風 柳が風に靡(なび)くように、少しも逆らわずに穏やかにあしらうこと。また、巧みに受け流すこと。
・柳に雪折れなし(やなぎにゆきおれなし)
・柳の営み(やなぎのいとなみ) 将軍の陣営のこと。また、将軍。 類:●幕府 ★「柳営(りゅうえい)」の訓読み<国語大辞典(小)>
・柳の枝に雪折れはなし(やなぎのえだにゆきおれはなし) 柳の枝は撓(しな)うので、雪が積もっても折れない。柔軟なものは弱々しく見えるが、剛堅なものよりも却って強いということの喩え。 類:●歯亡びて舌存す●高木風に折らる
・柳の髪 1.柳の枝が細くしなやかに垂れる様子を女性の髪に見立てて言った言葉。転じて、柳の枝のような長く美しい女性の髪。
・柳の下にいつも泥鰌はおらぬ(やなぎのしたにいつもどじょうはおらぬ)
・柳の葉を百度中つ(やなぎのはをももたびあつ) 射術(しゃじゅつ)が優れていること。 故事:「史記−周本紀」 楚(そ)の養由基は射術が上手で、百歩離れた所から柳の葉に百発百中した。
・柳の眉(やなぎのまゆ・まよ) 1.柳の葉、または柳の萌え出た芽を眉に見立てた言葉。2.転じて、女性の細く美しい眉。 類:●柳眉 出典:「白居易−長恨歌」「芙蓉如面柳如眉」、など
・柳は緑花は紅(やなぎはみどりはなはくれない) 1.柳は緑色をなし、花は紅に咲くように、自然そのままである。春の美しい景色を形容。 類:●花紅柳緑(かこうりゅうりょく) 原典:魏承班の詩「生査子詞」「長抱相思病、花紅柳緑間晴雲、蝶舞双双影、羞看繍羅衣、為有金鸞並」 出典:蘇軾の詩、「柳緑花紅、真面目」 2.ものにはそれぞれの自然の理が備わっているということ。3.物が様々に異なっている有り様。
・柳を折る(やなぎをおる) 旅立つ人を見送ること。 ★漢代、長安から旅立つ人を送って覇橋(はきよう)で、柳の枝を折って別れた故事から<大辞林(三)>