−やら(yara)−
・遣らずの雨(やらずのあめ) 帰ろうとする人を、まるで引き止めるかのように降り出した雨。また、出掛けようとするとき、折悪く降ってくる雨。
・遣らず打っ手繰り(やらずぶったくり) 人に与えることもしないで、ただ取り上げる一方であること。
・遣らん方なし(やらんかたなし) 心を晴らそうとしても、心に引っ掛かって晴らしようがない。心から払い除ける方法もない。 類:●遣る方ない 用例:源氏−夕顔「くやしさもやらんかたなし」 ★「やらんかた」の「ん」は推量の助動詞<国語大辞典(小)>