−やす(yasu)−
・安上がり(やすあがり) 1.安い費用でできること。金銭があまり掛からないこと。2.手軽に済むこと。
・安請け合い(やすうけあい) 1.確信のあるなしに拘(かか)わらず、軽々しく保証すること。2.よく考えもせずに軽々しく引き受けること。
・安かろう悪かろう(やすかろうわるかろう) 値段が安いだけあって品質も劣ることだろう。安いものに良い品物はないということ。
・安くする(やすくする) 甘く見る。軽んじる。馬鹿にして掛かる。
・安くない(やすくない) 男女が特別の間柄にあるとういこと。また、その仲が良いのを冷やかして言う言葉。主に、「お安くない」のかたちで使う。 用例:洒・寸南破良意「安くねへの、ドレ何んだ、おかん一心命」 用例の出典:寸南破良意(すなはらい?) 洒落本。南鐐堂一片。安永4年(1775)。・・・調査中。
・安っぽい(やすっぽい) 1.品質や出来上がりが悪くて、値段が安そうに見える。見るからに安物らしい感じである。 例:「安っぽいバッグだな」 2.人や言動について、品格がない。重みがない。軽 々しい。また、価値がない。取るに足りない。 用例:滑・八笑人−二「コレ番毎アバ公アバ公とあんま り安っぽく引だすなへ」 例:「安っぽい田舎芝居」
・休み休み(やすみやすみ) 1.時々休んでは事を続けること。途中で何度も休みながら。 用例:三体詩絶句鈔−六「遠き山路を一こしにはのぼられぬ程に、やすみやすみ登る也」 2.良く考えて。熟慮して。主に、命令表現や勧誘表現を伴って「良く考えて〜しなさい」という意味に使う。非難しながら制止する気持ちを込めて使う。 例:「馬鹿も休み休み言え」 用例の出典:三体詩絶句鈔(さんていしぜっくしょう?) ・・・調査中。 参考:三体詩(さんたいし・さんていし) 唐詩の選集。3巻。宋の周種((しゅうひつ)編。1250年頃成立。七言絶句・七言律詩・五言律詩の三詩体の作品のみを選び集めて、作詩のための原理を示すために編んだもの。「虚実」について、「虚」とは「感情を表現したもの」つまり「主体的表現」であり、「実」とは「景物や事実を表現したもの」つまり「客体的表現」であるとした。中・晩唐期の詩人の作品を多く収録する。
・安物買いの銭失い(やすものがいのぜにうしない)
・安物は高物(やすものはたかもの) 安物は直(す)ぐに壊れたり、駄目になったりして、結局は高い物に付くということ。 類:●安物買いの銭失い